アルバニア・ペリシャ元首相の汚職裁判始まる
24年9月、ベリシャ氏は不動産取引に関する汚職の容疑で正式に起訴された。
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アルバニアの裁判所が21日、汚職の罪に問われているベリシャ(Sali Berisha)元首相の裁判を開始した。
この汚職裁判は官僚や政治家に関連する案件を扱う特別法廷で行われ、ペリシャ氏の娘婿らも被告として出廷する。
検察は23年10月、ベリシャ氏が職権濫用により、娘婿の会社に便宜を図ったとして、調査を開始した。
この娘婿は首都ティラナの公有地にマンションを建設するため、ペリシャ氏に公有地の売却を求めたとされる。
24年9月、ベリシャ氏は不動産取引に関する汚職の容疑で正式に起訴された。
ペリシャ氏は容疑を丸ごと否定、検察をラマ(Edi Rama)首相の刺客と呼び、政治的弾圧だと主張している。
地元メディアによると、ペリシャ氏本人は裁判所に出廷しなかった。
ペリシャ氏の弁護士は記者団に対し、「無実を証明する裁判が始まった」と語った。
ベリシャ氏は2005年から2013年まで首相を、1992年から1997年まで大統領を務めた。
与党・社会党は5月の議会選でペリシャ氏の野党・民主党に大差をつけ勝利した。
米国務省は2021年、ベリシャ政権時代に発覚した数多くの汚職を非難し、ベリシャ氏とその関係者を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定。イギリスも同じ措置を取っている。