◎野党はラマ首相を含む政府高官が汚職に関与したと主張。国会に独立した調査委員会を設置するよう求めている。
2023年11月20日/アルバニア、首都ティラナの国会議事堂(AP通信)

アルバニアの野党議員たちが20日、来年度予算案の採決を妨害した。

中道右派・アルバニア民主党の議員らは与党・社会党が提出した予算案を却下し、議場に椅子を積み上げ、発煙筒に火をつけ、国会警察に立ち向かった。

地元メディアによると、一部の野党議員がラマ(Edi Rama)首相に迫ったため、ボディーガードが介入したという。

警察とボディーガードたちは野党議員が閣僚に接近するのを阻止。野党議員は「暴力を振るわれた」「刑事訴追するから覚悟しろ」などと叫んだ。

社会党はその後、予算案を約5分で審議、閉会した。

各予算項目の審議は今週後半に行われる予定だ。

地元メディアによると、野党議員の発煙筒が書類に燃え移り、炎上したという。この野党議員は大急ぎで消火活動に当たった。

ソーシャルメディアで拡散した動画には炎に立ち向かう野党議員とそれを呆然と見守る与党議員が映っていた。

野党はラマ氏を含む政府高官が汚職に関与したと主張。国会に独立した調査委員会を設置するよう求めている。

首相府の報道官は20日の定例会見で、「野党は発煙筒ではなく、代案を準備すべきだ」と批判した。

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