◎中道右派・アルバニア民主党の議員らは与党・社会党の議員が席に着くのを妨害し、中央ホールにイスを積み重ね、爆竹を投げ、発煙筒をたいた。
アルバニアの野党議員たちは2日、中道左派のラマ(Edi Rama)首相による権威主義的な支配がますます強まっていると主張し、国会(一院制、定数140)で大暴れした。
中道右派・アルバニア民主党の議員らは与党・社会党の議員が席に着くのを妨害し、中央ホールにイスを積み重ね、爆竹を投げ、発煙筒をたいた。
地元メディアによると、社会党の議員数人が野党陣営に突き飛ばされ、尻もちをついたという。
しかし、与党は野党の攻撃を退け、21の法案を審議。その全てに賛成票を投じ、可決した。
民主党を率いるベリシャ(Sali Berisha)元首相はこの乱闘を「一時的なストライキ」と呼び、「社会党による恥ずべき議会運営が続く限り、このような行動を続ける」と主張した。
「ラマは私たちのストライキを尊重しなかったのです」
この騒動が始まったのは2週間ほど前。
検察当局は首都ティラナの土地購入計画で不正を働いたとして、ペリシャ氏を告発。民主党はこれに激怒し、ラマ氏を独裁者と非難し始めた。
米国務省は2021年、ベリシャ政権時代(2005年~2013年)に発覚した数多くの汚職を非難し、ベリシャ氏とその関係者を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定。イギリスも同様の措置を取っている。