◎この食い逃げダッシュ事件は両国で話題となり、外交問題に発展した。
イタリア政府がアルバニアに滞在していたイタリア人観光客4人の食事代を立て替えたようだ。現地メディアが18日に報じた。
それによると、この観光客はアルバニア中部の観光都市ベラトで無銭飲食を行い、逮捕されたという。
この食い逃げダッシュ事件は両国で話題となり、外交問題に発展した。
アルバニアのラマ(Edi Rama)首相は在イタリア大使に遺憾の意を伝え、大使は同国を訪問中のメローニ(Giorgia Meloni)首相に事件の経緯を直接伝えた。
地元メディアによると、メローニ氏は大使に対し、「馬鹿共のツケを支払ってこい」と命じたという。
在アルバニア・イタリア大使館は声明で、約80ユーロとされる請求書を4人に代わって支払ったことを認めた。「イタリア人はルールを尊重し、ツケを支払うのです」
メローニ氏のアルバニア訪問に同行している農相はロイター通信の取材に対し、「請求書の清算はプライドの問題である」と語った。
「少数の不誠実な個人のせいで、良識あるイタリア国民に恥をかかせることはできません」
食い逃げが発生した日時は明らかにされていない。ソーシャルメディアで拡散した防犯カメラの映像には、食い逃げ直後に夜の町をさまよう4人の姿が映っていた。
レストランのオーナーは地元テレビ局の取材に対し、「食事代を支払わずに逃げた客は初めてだ」と語った。
オーナーによると、この4人は料理を褒めていたという。
警察は4人の身元と認否を明らかにしていない。