◎昨年アルバニアを訪れた観光客は約1000万人にのぼり、その消費額はGDPの2割を占める。
アルバニアの検察当局は23日、南部の人気観光地ヒマラの市長を汚職容疑で逮捕すると発表した。
それによると、市長はリゾート施設の建設を進めていた元国会議員のために公文書を偽造し、国有地の購入を後押しした疑いがあるという。
警察はその後、市長、ヒマラ市役所の職員とされる3人と関係者1人を公務員職権乱用罪で逮捕したと明らかにした。
警察は5人の認否を明らかにしていない。有罪が確定すれば、禁固7年以下に処される可能性がある。
地元メディアによると、市長室はこの件に関する声明を出していない。
ヒマラ市役所の職員は地元テレビ局の取材に対し、「何も分からず、ニュースで市長が逮捕されたことを知り、困惑している」と語った。
市長は5512平方メートルのリゾート用地に関する偽の文書を作成し、元国会議員の土地購入をサポートししたとされる。地元メディアによると、この議員は別の事件で有罪が確定、収監されている。
ヒマラの人口は約5500人。首都ティラナの南西約220キロに位置し、アルバニアを代表する観光地のひとつである。
地元メディアによると、昨年アルバニアを訪れた観光客は約1000万人にのぼり、その消費額はGDPの2割を占めるという。