◎アルバニアはギリシャ、コソボ、モンテネグロ、北マケドニアと国境を接し、西欧に麻薬を密輸する組織に長年利用されてきた。
アルバニアの警察当局は14日、麻薬密売組織を取り締まる作戦の一環として、233人を逮捕したと明らかにした。
内務省によると、取り締まりの対象となったのは全国の学校や大学周辺で大麻、コカイン、ヘロイン、エクスタシーなどの違法薬物を流通させている23の犯罪組織。警察官約3000人が動員され、組織の事務所などを家宅捜索したという。
同省の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「警察は国民の命・安全・生活を脅かすあらゆる種類の犯罪を阻止するための活動を継続する」とツイートした。
アルバニアはギリシャ、コソボ、モンテネグロ、北マケドニアと国境を接し、西欧に麻薬を密輸する組織に長年利用されてきた。
2013年に就任したラマ(Edi Rama)首相は大麻草の根絶を公約に掲げた。同氏は就任から約2年間で推定市場価格70億ユーロ、当時のGDPの3分の2以上に相当する大麻草約100万本を処分したとしている。
内務省の統計によると、警察は今年これまでに麻薬密売に関与した約1500人を逮捕し、数十万本の大麻草を押収したという。