◎被告はオンライン・チャットルームで児童が危害を加えられている画像の注文を受けていた。
児童性的虐待画像のイメージ(Getty Images)

イギリスの裁判所は28日、人工知能(AI)を使って児童の性的虐待画像を作成したに懲役18年の実刑判決を言い渡した。

ヒュー・ネルソン(Hugh Nelson、27歳)被告は児童のわいせつな画像の作成と配布、児童のわいせつな疑似写真の配布、第三者に児童をレイプするよう奨励するなど、多くの性犯罪を認めた。

検察によると、被告はオンライン・チャットルームで児童が危害を加えられている画像の注文を受けていた。

被告はAI機能を持つ米国企業ダズ3DのAIソフトウェアを使って画像を生成し、オンライン購入者に販売したり、無料で配布したりしていた。

同社によると、そのライセンス契約では、児童ポルノや児童の性的搾取に関する法律に違反する、あるいは未成年者にとって有害な画像の作成に使用することを禁じているという。

マンチェスター地方裁判所の判事は「被告のわいせつ画像が児童の性的虐待を引き起こしたかどうかを判断することは不可能」とする一方、「被告は第三者に児童レイプを奨励したり、その画像がどのように使用されるかをまったく考えていなかった」と指摘した。

被告に前科はなく、昨年逮捕された。警察によると、被告はインターネットで同じような考えを持つ人々と知り合い、販売用の画像を作り始めたという。

被告の弁護士は控訴する意向を示している。

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