◎2人の女性は午前10時頃、モナリザの前に設置されている木の手すりを乗り越え、魔法瓶に入れたスープを防弾仕様の強化ガラスにぶちまけた。
2024年1月29日/フランス、パリのルーブル美術館、モナリザにスープをぶっかけた女性(AP通信)

食料安全保障の強化を訴える活動家が28日、フランス・パリのルーブル美術館に展示されている巨匠レオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」にスープをぶっかけた。

2人の女性は午前10時頃、モナリザの前に設置されている木の手すりを乗り越え、魔法瓶に入れたスープを防弾仕様の強化ガラスにぶちまけた。

ソーシャルメディアで共有された動画にはオレンジ色の飛沫が付着している様子が確認できた。

2人はサーシャとジュリエットと名乗り、モナリザの両側に立って、「食料を社会保障制度のひとつに組み込め」と要求した。

2人が所属する団体もSNSに声明を投稿した。「フランスでは国民の3人に1人が経済的な理由で食事を抜いている。同時に生産された食料の約20%が破棄されている。この国が確立したモデルは国民に汚名を着せ、食料を得る権利を侵害している...」

地元メディアによると、2人は警察の取り調べに対し、「マクロン政権が行動を起こすまで抗議し続ける」「ルーブル美術館の維持管理費を食料安全保障に回せ」などと証言したという。

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