◎46歳男性と49歳の兄、15歳の甥は8月上旬、オホーツク海でクジラを観察する旅に出た。
ロシア極東カムチャツカ半島沖で2カ月以上前に消息を絶った男性が救助された。国営メディアが15日に報じた。
それによると、地元の漁船が14日、この男性が乗ったボートをカムチャツカ半島沖のオホーツク海で発見、救助したという。同じボートに乗っていた男性の兄と甥は死亡が確認された。
男性の身元は明らかにされていない。
国営テレビによると、46歳男性と49歳の兄、15歳の甥は8月上旬、オホーツク海でクジラを観察する旅に出た。
3人はオホーツク海北西岸沖の島を訪れ、その後、8月9日にハバロフスク地方の岬からサハリンに向かって出港した後、行方不明になった。当局はボートを捜索したが、発見できなかった。
報道によると、男性は救助隊に対し、ボートのエンジンが故障した時、わずかな食料と約20リットルの水しかなかったと証言したという。
男性の体重はこの2カ月で約100キロから50キロまで減っていた。
漁船の乗組員は国営テレビの取材に対し、「レーダーにそれが映った時、最初はブイかガラクタだと思ったが、近づくとボートであることが分かった」と語った。