◎ウィルダース党首は過去にモロッコ人を侮辱したとして有罪判決を受けたこともあるポピュリストであり、連立交渉をまとめるために、首相に就任しないことで合意した。
オランダ、自由党(PVV)のウィルダース党首(Peter Dejong/AP通信)

オランダ極右「自由党(PVV)」のウィルダース(Geert Wilders)党首が11日、4政党による閣僚人事が大きく前進したと明らかにした。

それによると、4党の交渉団は閣僚人事で大筋合意に達したという。

昨年11月の下院選(定数150)で勝利したPVVのウィルダース氏は首相に就任しない予定だ。

ウィルダース氏は記者団に対し、「ゴールは目の前だ」と語ったが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

地元メディアによると、副大臣を含む閣僚は4党の議員と外部の専門家で構成される予定。

閣僚候補は下院の面接をクリアした後、ウィレムアレクサンダー国王(King Willem-Alexander)の前で宣誓する。

新政権の発足日は未定。それまでは政界引退を表明し、次期NATO事務総長の最有力候補であるルッテ(Mark Rutte)首相が政権を率いることになる。

ウィルダース氏は昨年の選挙で圧勝したものの、連立の大筋合意をまとめるのに数カ月を要した。

ウィルダース氏は過去にモロッコ人を侮辱したとして有罪判決を受けたこともあるポピュリストであり、交渉をまとめるために、首相に就任しないことで合意した。

PVVはルッテ氏の自由民主党、中道の新社会契約党、中道右派の農民市民運動党と連立を組む。

各党の政策目標をまとめた合意文書では、亡命希望者に対する厳格な措置を導入し、難民の家族再統合を廃止し、国内で学ぶ留学生の数を減らすことを約束している。

アナリストや一部の専門家はいくつかの政策が法的に実現可能かどうか疑問視している。

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