◎2隻は15日未明、ウクライナ南部のクリミア半島沖で損傷した。
2024年12月15日/ウクライナ南部、ケルチ海峡で暴風雨により転覆した石油タンカー(Russian Southern Transport Prosecutor's Office)

ロシアとウクライナを隔てるケルチ海峡を航行中のロシアの燃料タンカー2隻が暴風雨により遭難し、うち1隻が転覆した。ロシアメディアが15日に報じた。

それによると、2隻は15日未明、ウクライナ南部のクリミア半島沖で航行不能に陥ったという。

ロシア非常事態省はテレグラムに声明を投稿。「ヴォルゴネフチ212号とヴォルゴネフチ239号はクリミア半島とクラスノダール地方を隔てるケルチ海峡を通過中に損傷した」と書いた。

また同省は2隻が「悪天候により損傷した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

国営タス通信は関係者の話しとして、「1隻の船首が引きちぎれ、転覆した」と伝えている。それによると、2隻はクリミア沖から8キロほどの地点で身動きが取れなくなったという。

非常事態省によると、ヘリ部隊がヴォルゴネフチ212号の乗組員13人のうち12人を救助したという。同省はその後、1人が死亡したと明らかにした。

また同省は2隻が石油製品を積んでいることを確認した。流出したかは分かっていない。

タスはヴォルゴネフチ212号が4300トンの石油を積んでいたと報じた。

ヴォルゴネフチ239号には14人が乗船しており、同じく石油を運んでいるとみられる。

非常事態省はヴォルゴネフチ239号について、「損傷により自力で航行できなくなり、ケルチ海峡を漂流中」と報告している。

国営テレビが報じた映像にはヴォルゴネフチ212号とみられる沈没寸前の貨物船が映っていた。

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