◎コビトカバはアフリカ西部の沼地や熱帯雨林に生息する。
英スコットランド、エディンバラ動物園のコビトカバ(Edinburgh Zoo)

英スコットランドのエディンバラ動物園で誕生したコビトカバの「ハギス(Haggis)」がタイのSNSスターコビトカバ「ムーデン(Moo Deng)」との可愛さコンテストを開始した。

エディンバラ動物園は4日、SNSに声明を投稿。「ムーデン?誰だい?」と挑発した。

ムーデンファンはこの宣戦布告に反応。「ハギス?おいしそうな名前ね」「羊のハギスちゃん」などと応戦した。

ハギスはスコットランドの国民食であり、羊の胃袋にスパイスと角切りの内臓を詰めた、ジョークのネタにされることが多々ある伝統料理だ。なお、ムーデンはタイ語で「弾力のある豚肉」を意味する肉団子の一種である。

ムーデンは7月にチョンブリ県のカオキアオ動物園で生まれてから2ヶ月ほどでSNSスターになった。彼女の動画は瞬く間に拡散され、ミームが後を絶たない。

カオキアオ動物園はムーデンの名前を商標登録し、その名声に乗じてシャツやパンツなどのグッズを作り、動物園の運営をサポートしている。

スコットランド王立動物園協会もこれに対抗し、当選者にハギスとその両親に会えるコビトカバ体験を約束する抽選で一攫千金を狙った。

チケットは5ポンドで販売され、エディンバラ動物園は1日で目標額の半分超、1万5000ポンド(約300万円)を集めた。

エディンバラ動物園は5日、ムーデンに宣戦布告したことを謝罪し、「2頭の可愛いコビトカバを争わせるべきではない」と表明した。

コビトカバはアフリカ西部の沼地や熱帯雨林に生息する。野生の個体数は2500頭ほどと推定され、絶滅危惧種に指定されている。昨年、世界の動物園で誕生したコビトカバはわずか12頭であった。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク