◎逮捕されたのはレバノン国籍の19歳と21歳の男。
キプロス沖、西欧を目指す移民(Getty Images)

キプロスの地方裁判所は24日、移民147人の人身売買に関与したとされる容疑者2人を6日間勾留するよう命じた。

警察によると、容疑者は22日にレバノン南部の港でシリア人146人とレバノン人1人をボートに乗せ、キプロスへの密航を試みたという。

逮捕されたのはレバノン国籍の19歳と21歳の男。警察は2人の身元と認否を明らかにしていない。

警察によると、保護された移民数人が2人に2500米ドルを支払ったと証言したという。

2人はボートを2隻用意し、キプロスを目指したとされる。1隻には未成年者を含む30人。もう1隻には117人が乗っていた。

警察は24日午後に沖合でボートを発見、拿捕した。

147人は港に移され、首都ニコシア郊外の移民受け入れセンターに移された。

中央政府は今月初め、難民や移民が帰還できるようシリアの一部を安全地帯に指定すべきと提案。EUの執行機関である欧州委員会により踏み込んだ対応を取るよう求めていた。

昨年キプロスに到着した移民は22年比で37%減少したものの、シリアとレバノンからボートで密航した移民は355%増加。22年の937人から4259人に急増した。

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