◎事故は港湾都市ホダイデの沖合で6日遅くに発生した。
2020年8月22日/イエメン、首都サナア、シーア派武装勢力フーシの戦闘員(AP通信/Hani Mohammed)

イエメン当局は8日、港湾都市ホデイダの沖合で20数人を乗せたボートが転覆し、子供3人と女性11人が死亡したと発表した。

事故はホダイデの沖合で6日遅くに発生。子供を含む11人が生還したという。

首都サヌアを含む同国の大部分を実行支配するシーア派武装勢力フーシの報道官は声明で、「一行はカマラン島に住む親戚の結婚式に向かう途中で事故に遭った」と述べている。

フーシ派は沿岸警備隊を派遣し、遺体を収容したとしている。

イエメン沖では移民船の難破事故が多発している。

この海域で過去に起きた事故のほとんどが戦争や貧困から逃れたアフリカの移民によるものだった。

エチオピア、ジブチ、ソマリアなどの移民は頼りないボートでイエメンを目指し、そこから豊かな湾岸諸国へ移動する。

イエメンは2014年に内戦状態に陥り、サヌアと北部の大部分がフーシ派の支配下に置かれた。サウジアラビア主導の連合軍は2015年に介入し、国連の承認を受ける政府を支援している。

この内戦は近代史上最悪と呼ばれる人道危機を引き起こし、兵士や民間人など少なくとも16万人が死亡。子供を含む推定1000万~2000万人が飢餓に直面している。

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