イエメン・フーシ派、米石油会社への攻撃を宣言
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
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イエメンの親イラン武装組織フーシ派は9月30日、紅海やアデン湾などを航行するエクソンモービルやシェブロンなどの米国の大手石油会社を標的にすると宣言した。
フーシ派はウェブサイトに声明を投稿。13の米国企業、9人の幹部、2隻の船舶を制裁対象とした。
フーシ派は声明で、これらの企業や幹部は攻撃の対象になると主張した。
各社とホワイトハウスはコメントを出していない。
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
この間、フーシ派は4隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも8人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。
フーシ派は3月、イスラエル軍がガザへの攻撃を再開したことを受け、紅海やアラビア海、アデン湾などを通過するイスラエル船舶への攻撃を再開すると主張。トランプ米政権はこれを受け、フーシ派に対する軍事作戦を開始した。
米中央軍(CENTCOM)は3月15日にフーシ派への攻撃を開始し、首都サヌアやホデイダなどを1000回以上空爆。フーシ派は300人近くが死亡したと報告している。
トランプ政権は5月初め、フーシ派が船舶への攻撃を止めることに合意したとして、空爆を停止。フーシ派はその後、イスラエルの船舶は合意に含まれないと主張した。