▽フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内や紅海などの船舶に対して100回以上ミサイルやドローン攻撃を行ってきた。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は20日、ガザ停戦が完全に履行された場合、紅海やアデン湾を航行する船舶に対する攻撃をイスラエル船籍に限定すると示唆した。
フーシ派は地元メディアを通じて声明を出し、「ガザの停戦が確立された場合、攻撃の対象をイスラエルの船舶に限定する用意がある」と主張した。
またフーシ派は「これまで”制裁”の対象となってきた他の船舶への攻撃は免除されるだろう」とした。
しかし、米国とイギリスの軍艦や船舶に対しては攻撃を継続する可能性を残した。
「何らかの侵略行為があった場合、敵対国を含む他国への攻撃を再開することになるだろう。侵略行為が確認された場合、速やかに通知する...」
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内や紅海などの船舶に対して100回以上ミサイルやドローン攻撃を行ってきた。
フーシ派はイスラエル軍の攻撃に直面するパレスチナへの支援と連帯を示すためと主張しているが、戦争とは明らかに関係のない船舶も攻撃している。
フーシ派は紅海の米空母にもミサイルを何度も発射している。
米中央軍(CENTCOM)は昨年末、フーシ派の指揮統制施設と武器生産・保管庫を空爆した。
イスラエル軍もフーシ派の支配地域を数えきれないほど空爆し、多くの死傷者が出ている。