◎フーシ派は今月3日、サヌアの国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)本部を占拠し、職員に対し、書類や家具、車両を含むすべての所持品を引き渡すよう命じた。
イエメン、親イラン武装組織フーシ派の戦闘員(Getty Images)

イエメン親イラン武装組織フーシ派が首都サヌアにある国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の本部を襲撃し、文書、家具、車両を押収した。国連が13日、明らかにした。

それによると、フーシ派は今月3日、サヌアのOHCHR本部を占拠し、職員に対し、書類や家具、車両を含むすべての所持品を引き渡すよう命じたという。

国連人権理事会のターク(Volker Turk)高等弁務官は声明で、「フーシ派は国連事務所から退去し、持ち去ったすべての資産を返還しなければならない」と非難した。

フーシ派はこの襲撃に関するコメントを出していない。

ターク氏によると、フーシ派は6月、国連や他のNGOで働く職員60人以上を拘束したという。うち6人がOHCHRの職員であった。

国連はこの事件を受け、サヌアを含むフーシ派が支配する地域の活動を停止していた。サウジアラビアに拠点を置く亡命政府が管理する地域では活動を続けている。

6月の摘発の数日後、フーシ派は「米国とイスラエルのスパイ機関とつながっている組織を摘発した」と主張。その構成員を逮捕したと発表していた。

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