◎フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海・アデン湾の船舶を攻撃すると宣言。イスラエルと関係のない船舶も被害を受けている。
米海軍の空母アイゼンハワー(AP通信)

イエメンの親イラン武装組織フーシ派がアデン湾を航行中の民間船舶に攻撃を仕掛けたものの、被害は出ず、ケガをした人もいなかった。英国海運貿易オペレーション(UKMTO)が22日、明らかにした。

それによると、イエメン領内から発射されたミサイルは21日遅くに飛来し、この船舶の近くに着弾したという。

米中央軍(CENTCOM)がこの海域で監督する情報センターも22日、商船の左舷沖で2回、それから数分後にもう1発のミサイルが海に落下し、爆発したと明らかにした。

UKMTOは声明で、「この船舶は被弾せず、被害もなく、次の寄港地に向かっている」と述べた。

一方、米政府は22日、紅海とアデン湾で警戒任務に当たっていた空母アイゼンハワーに帰国を命じた。

フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海・アデン湾の船舶を攻撃すると宣言。イスラエルと関係のない船舶も被害を受けている。

フーシ派は昨年10月にガザ紛争が始まって以来、この海域の船舶に60回以上攻撃を仕掛け、計4人の船員を殺害。1隻を拿捕し、2隻を沈没させた。

フーシ派が運営するイエメン・サヌアの報道機関によると、CENTCOMは今年1月以降、イエメン領内を複数回空爆し、5月30日の空爆では少なくとも16人が死亡、42人が負傷したという。

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