◎フーシ派は今月初め、紅海の航路上にミサイルとドローンを飛ばし、イスラエルを標的にした攻撃を行った疑いが持たれていた。
2020年12月4日/イエメン、首都サヌア、シーア派武装勢力フーシの戦闘員(Getty Images/AFP通信)

イエメンシーア派武装勢力フーシは10月31日、パレスチナ・ガザ地区への攻勢を強めるイスラエルに向けてミサイルとドローンを発射したと初めて認めた。

イランの支援を受けるフーシ派の報道官は国営テレビ演説でイスラエル軍によるガザ侵攻を糾弾。「イスラエルが侵攻を停止するまで攻撃を続ける」と宣言した。

フーシ派、レバノンの過激派ヒズボラ、そしてイラン政府は対イスラエル戦線を構築し、ガザ地区の安全とパレスチナ国家の建設に向けた取り組みを進めなければ紛争に参戦すると警告している。

フーシ派は今月初め、紅海の航路上にミサイルとドローンを飛ばし、イスラエルを標的にした攻撃を行った疑いが持たれていた。

このミサイルとドローンは米海軍のミサイル駆逐艦が紅海上で撃墜したとされる。

イスラエル軍は31日、自国の戦闘機と新型ミサイル防衛システム「アロー」が紅海の港に接近したミサイル2発を撃墜したと発表した。

フーシ派は声明の中で、「イスラエルに向けて3回ミサイル・ドローン攻撃を行った」と主張している。

米国が対応した攻撃以外にも、先週木曜日にはイスラエル国境に近いエジプトのリゾート地で謎の爆発が起きた。エジプト当局はこの爆発の詳細を明らかにしていないが、6人が負傷したとしている。

フーシ派は声明で、「我々はイスラエルの敵勢力の様々な標的に向けて、大量の弾道ミサイルとドローンを発射した」と述べている。「イエメン中央政府軍はパレスチナの抑圧された同胞を支援するために3回攻撃を行い、イスラエルの侵略が停止するまで、ミサイルとドローンによる攻撃を続けていく...」

フーシ派は2014年に首都サヌアを含むイエメンの大部分を占領。国連の支援を受ける中央政府高官は亡命を余儀なくされた。

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