◎イエメンは東アフリカから豊かなアラブ諸国へ出稼ぎに行こうとする移民の経由地になっている。
イエメン沖で移民を乗せたボートが沈没し、13人が死亡、14人が行方不明になっている。国際移住機関(IOM)が25日、明らかにした。
それによると、ボートは第3の都市タイズ州沖で沈没。25人のエチオピア人移民、船長と助手のイエメン人が乗船し、男性11人と女性2人の遺体が海岸で発見されたという。
このボートはアフリカ北東部のジブチから出港したとされる。
IOMによると、イエメンに到着する移民の数は2021年の約2万7000人から23年は9万7200人と、ここ数年で3倍以上に増加。現在約38万人の移民が内戦下で生活しているという。
移民は人身売買組織に金を払い、危険で過密なボートに乗って紅海を渡る。IOMによると、過去10年間で693人が死亡、少なくとも2082人がこの航路で行方不明になっている。
今年6月にはイエメン南岸沖で少なくとも49人の移民が死亡、140人が行方不明となった。4月にもイエメンを目指していた移民62人がジブチ沖で2回に分けて難破し、死亡している。
イエメンは東アフリカから豊かなアラブ諸国へ出稼ぎに行こうとする移民の経由地になっている。