パレスチナ・ガザ地区に冬迫る、大雨でテントが水浸しに
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は15日午後の時点で6万9182人、負傷者は17万694人となっている。
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パレスチナ・ガザ地区で15日、気温が低下する中、冷たい雨が降り、多くの避難民が対応に追われた。
現地メディアによると、多くの避難所が水浸しになり、子供や女性が浸水したテントの掃除に追われているという。
南部ハンユニスの避難所では住民たちがテントへの浸水を防ぐため溝を掘ろうとしたが、防水シートの隙間から入っている雨水を防ぐことはできなかった。
雨は広い範囲で14日午後から降り始め、15日の正午にはやんだ。
海沿いの地域では風も強まり、住民たちはテントが吹き飛ばされないよう、ロープなどで固定した。
トランプ米政権が仲介した停戦協定は10月10日に発効。ハマスは合意・第一段階に基づき、生存している人質20人を全員解放したが、28人の遺体の引き渡しは期限内に間に合わなかった。
ハマスはこれまでに25人の遺体を返還。残り3人の捜索を続けているものとみられる。
国連安全保障理事会は17日に米国が提案した国際安定化部隊の決議案を採決する予定だ。ロシア、中国、そして一部のアラブ諸国が内容の見直しを求めている。
部隊の展開より厄介な問題であるハマスの「武装解除」は見通せない状況だ。ハマスはこれを拒否、ガザ地区の統治に今後一切関与しないという米国の要求にも応じない姿勢を示している。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は15日午後の時点で6万9182人、負傷者は17万694人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。
