▽WHOは昨年9月と10月、ガザ全域で2回ポリオワクチン接種キャンペーンを実施し、接種率は目標の95%以上に達した。
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世界保健機関(WHO)は19日、パレスチナ・ガザ地区で子供たちへのポリオワクチン接種を22日から再開すると発表した。
WHOは声明で、「避難所での過密状態や糞口感染を容易にする汚染された水、衛生設備、衛生インフラなど、現在のガザの環境は、ポリオウイルスをさらに拡大させる理想的な条件を作り出している」と述べた。
またWHOは「現在の停戦に伴う住民の大移動はポリオ感染を悪化させる可能性が高い」とし、ワクチン接種の重要性を強調した。
WHOは昨年9月と10月、ガザ全域で2回ポリオワクチン接種キャンペーンを実施し、接種率は目標の95%以上に達した。
ポリオは脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、5歳以下の児童がかかることが多く、麻痺などを引き起こし、死に至ることもある。
死亡率はワクチン未接種の小児で2~5%、成人は15~30%、特に妊婦は重症化リスクが高い傾向にある。
ポリオはまだガザ地区内で循環しており、予防接種を受けていない子供に感染する可能性がある。WHOは、24年12月と1月に6つの検体で陽性反応が出たと明らかにした。
1月19日の停戦以来、医療支援は改善されたものの、当時の戦闘によりワクチンを持ち込めない地域もあった。
WHOによるとジャバリア、ベイトラヒヤ、ベイトハヌンで少なくとも7000人の子供が接種を受けられなかったという。