◎10月7日にイスラエル・ハマス紛争が始まって以来、入植者に殺害されたパキスタン人はこれで7人となった。
パレスチナ自治区、ヨルダン川西岸地区の集落(AP通信/Nasser Nasser)

パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸地区でオリーブを収穫していたパレスチナ人男性がユダヤ人入植者に射殺された。現地メディアが29日に報じた。

それによると、10月7日にイスラエル・ハマス紛争が始まって以来、入植者に殺害されたパキスタン人はこれで7人となった。

AP通信は目撃者の話しとして、「殺害された男性は28日、妻と4人の子供と木立の中で働いていたところ、入植者の一団に襲われた」と伝えている。

男性は子供を連れてその場を離れようとしたが、入植者に胸を撃たれた。

ソーシャルメディアに投稿された動画には男性を射殺したとされる入植者が「暴徒化したハマスを支持する一団から投石攻撃を受けたため、正当防衛のために発砲した」と語る様子が映っていた。

ガザ地区を実効支配するハマスがイスラエル領内に侵入して以来、パレスチナ側では約8000人、イスラエルでは少なくとも1400人が死亡。イスラエル軍によるガザ空爆は一向にやまず、本格的な地上侵攻に向けた準備が進められているものとみられる。

地元メディアによると、ヨルダン川西岸ではパレスチナ人に対する暴力、嫌がらせ、追放、土地略奪などが多数確認されている。

イスラエルへの連帯を表明したバイデン(Joe Biden)米大統領も入植者による攻撃を糾弾している。「それはハマスの侵略により中東で燃え上がっている炎にガソリンを注ぐようなものだ...」

イスラエルの警察当局は29日、ヨルダン川西岸の市民による暴力的な対立でパレスチナ人1人が死亡したと発表。捜査を開始したという。

ヨルダン川西岸では今回の紛争が始まって以来、民間人を含むパレスチナ人100人以上が殺害されている。

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