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米副大統領、西岸併合に関するイスラエル議会の採決を「侮辱」と非難

議会(一院制、定数120)の委員会は22日、ヨルダン川西岸にイスラエル法を適用する法案を承認した。これは土地の併合に等しい。
2023年8月19日/ヨルダン川西岸地区の国境付近、イスラエル軍の兵士(Getty Images/EPA通信)

米国のバンス(JD Vance)副大統領は23日、占領下のパレスチナ・ヨルダン川西岸地区を事実上併合するというイスラエル議会の法案を非難し、「トランプ(Donald Trump)大統領を侮辱している」と断じた。

議会(一院制、定数120)の委員会は22日、ヨルダン川西岸にイスラエル法を適用する法案を承認した。これは土地の併合に等しい。

ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の与党・リクードは連立政権の極右議員が提出した法案を支持しなかった。

バンス氏は22日、エルサレムでネタニヤフ氏と会談。この法案についても協議したとみられる。

極右議員たちはネタニヤフ氏に圧力をかけるため、この法案を提出したようだ。

ガザ和平計画を主導するトランプ氏はイスラエルによるヨルダン川西岸の併合を「許さない」と断言している。

地元メディアによると、この法案が成立する可能性は低いという。この法案に反対しているネタニヤフ氏は採決を遅らせるだけでなく、法案そのものを差し止めることができる。

バンス氏はイスラエルを離れる前、記者団に対し、ガザに関する米国の計画について新たな詳細を明らかにし、「ハマスが支配していない一部地域では、まもなく復興が始まるだろう」と述べた。

またバンス氏は「この地域の復興には何年もかかる」と指摘。ハマスの武装解除を含む和平計画を前進させることの重要性を強調した。

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