▽ガザ地区のイスラム組織ハマスはトランプ復興計画を即座に拒絶。「地域に混乱と緊張をもたらすものだ」と非難した。
トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、パレスチナ・ガザ地区を米国主導で「再開発」し、パレスチナ人を他の場所に移住させた後、ガザ地区を占領、所有する用意がある表明した。
トランプ氏はこの日、イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とホワイトハウスで会談。ガザ停戦や戦後復興などについて協議した。
トランプ氏は共同記者会見で衝撃的なプランを発表。「この地域の人々に無制限の雇用と住宅を供給するために、ガザの経済開発を主導する」と表明した。
またトランプ氏は「米国はガザ地区を所有し、仕事をする。米国はガザ地区を占領し、仕事をする。それを所有する。素晴らしいアイデアだ」と自画自賛した。
ネタニヤフ氏はトランプ氏を称賛。「米政府の提案は検討に値するものだ」と主張した。
ガザ地区のイスラム組織ハマスはトランプ復興計画を即座に拒絶。「地域に混乱と緊張をもたらすものだ」と非難した。
またハマスは「このような計画、絶対に許さない」と強調した。
トランプ氏は発言の中で、「ガザ地区の長期的な所有権を得る」と示唆した。「これは軽い決断ではありません。私が話した誰もが、米国があの土地の一部を所有し、開発し、壮大な、何千もの雇用を創出するという考えを愛しています。最高だ」
トランプ氏はガザで避難生活を余儀なくされているパレスチナ人について、「人道的な心を持って他の関心のある国々に行こう」と提案するも、パレスチナ人が住み続けることもあり得るとした。
さらに、「ガザは世界の人々の故郷になる可能性がある」と主張した。「ガザは国際的な、信じられないような場所になると思います。ガザの可能性は信じられないほど大きい。世界中の代表がそこに集まり、そこで暮らすことになるでしょう。パレスチナ人もそこに住むでしょう。素晴らしい」
トランプ氏は治安維持のために米軍をガザに派遣する可能性はあるかと問われ、「その可能性はある」と答えた。「我々は必要なことをします。必要であれば、そうします」
ネタニヤフ氏はトランプ氏を「イスラエル史上最大の友人」と称賛。その計画は注目に値し、歴史を変えることができると主張した。「彼は非常に多くのテロ、私たちに対する非常に多くの攻撃、非常に多くの試練、そして非常に多くの苦難の焦点となってきたその土地の異なる未来を見ています。なんてことだ」