◎米国防総省は先週、中東の米軍基地がイラン勢力の攻撃を受けたと明らかにしていた。
イエメン、首都サヌア、シーア派武装勢力フーシの少年兵(Getty Images)

バイデン(Joe Biden)米大統領は25日、中東の米軍基地が武装勢力から少なくとも13回攻撃を受けたことについて、「報復作戦の可能性を排除していない」と警告した。

バイデン氏は声明で、「ハメネイ(イラン最高指導者)が攻撃を続ければ、我々は対応する」とし、イランが支援する勢力による攻撃が続ければ報復も辞さないと強調した。

国防総省は先週、中東の米軍基地がイラン勢力の攻撃を受けたと明らかにしていた。

同省のライダー(Pat Ryder)報道官も24日、「米国は自衛権を保持している」と強調した。「万が一対応が必要な場合は、我々が選択した時と場所で対応します...」

またライダー氏はイラン政府がパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスを支援していることを念頭に置き、「エスカレーションに備えている」と述べた。

イスラエル軍とハマスの紛争は3週目に突入。イスラエル側では少なくとも1400人、ガザ地区では6000人近くが死亡したとされる。

10月7日の紛争開始以来、中東では緊張が高まっており、その中心にイスラエル、イラン、そして米国がいる。

米海軍のミサイル駆逐艦カーニーは先週、紅海上でイラン政府の支援を受けるイエメンシーア派武装勢力フーシが発射したとされるミサイルとドローンを撃墜した。

国防総省のライダー氏はこのミサイルについて、「イスラエルに到達する性能を持っていた」と説明している。

同省によると、10月17日以来、イラクとシリアでイランの支援を受ける民兵の攻撃(計13回)により、米軍基地で活動する兵士約20人が切り傷や耳鳴りなどの軽傷を負ったという。

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