◎バイデン政権は2021年、フーシ派を「テロ組織」から、その指導者を特別指定国際テロリストのリストから外した。
2018年3月17日/イエメン、首都サヌア、シーア派武装勢力フーシの戦闘員(Getty Images/AFP通信)

米国務省は17日、イエメンのシーア派武装勢力フーシを特別指定国際テロリストに再指定した。

フーシ派は同日、紅海を航行していた米国籍のばら積み貨物船をミサイルで攻撃したと主張した。

フーシ派の報道官は声明で、「イスラエルを支援する米国の貨物船にミサイルを撃ち込み、直撃した」と述べた。

バイデン政権は2021年、フーシ派を「テロ組織」から、その指導者を特別指定国際テロリストのリストから外した。

今回の再指定により、米国の金融機関はフーシ派の資金を凍結し、そのメンバーは米国に入国できなくなる。

フーシ派はイスラエルがパレスチナ・ガザ地区への攻撃を停止するまで紅海の貨物船を攻撃し続けると宣言している

米英両政府は先週、フーシ派が拠点を置くイエメンの拠点数十回を空爆した。

フーシ派の報道官は米国籍の貨物船を攻撃したと主張しているが、負傷者が出たかどうかは不明。

米国防総省のライダー(Pat Ryder)報道官は記者会見で、「事実関係を確認中であり、報告を待っている」と述べた。

AP通信は関係筋の話しとして、「イエメン南部を航行していた船舶が攻撃を受け、船内で火災が発生したという情報がある」と伝えている。

サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はフーシ派をテロ組織に再指定ことについて、「イランの支援を受ける組織による紅海貨物船への攻撃に対抗する措置」と強調した。

またサリバン氏は「最近のフーシ派による攻撃はテロリズムの定義に当てはまる」と述べ、米軍関係者を危険にさらし、世界の海運を危険にさらしていると非難した。

さらに、「フーシ派が紅海とアデン湾での攻撃をやめれば、米国は直ちにこの指定を再評価するだろう」と述べた。

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