在シリア・米国大使館で開所式、13年ぶりに運用再開
米国は2012年、当時のアサド政権に対する抗議活動が内戦に発展した後、大使館を閉鎖した。
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米国は2012年、当時のアサド政権に対する抗議活動が内戦に発展した後、大使館を閉鎖した。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、トランプ政権のシリア大使が式典に出席したという。この日、約13年ぶりに星条旗が掲揚された。
アサド(Bashar Assad)前大統領は昨年末、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。
それ以来、HTSの指導者であるシャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)大統領が暫定政府を率いている。
今回の開所式は米国とシリアの関係改善を示す重要なサインとなった。
米国は当初、アルカイダ系組織HTSの元指導者であり、国連の制裁下にあるシャラア氏に対して慎重な姿勢を示していた。しかし、トランプ政権は地域内の同盟国であるサウジアラビアとトルコの後押しを受け、態度を軟化させた。
トランプ政権はシャラア氏に対する1000万ドルの報奨金を解除。財務省は先週、暫定政府・中央銀行・国有企業との取引を許可する命令を発行した。これにより、アサド政権時代に科された制裁は緩和され、シリアへの投資が可能になった。