◎イラン政府の支援を受けるフーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海やアデン湾の船舶を攻撃し続けると宣言している。
イエメン沖、紅海(Getty Images)

空軍中央司令部(CENTCOM)は18日、イエメンのシーア派武装勢力フーシが実効支配する地域を5回空爆したと明らかにした。

それによると、同軍は17日に移動式対艦巡航ミサイル3発、無人水上船1隻、無人潜水機1隻を破壊したという。

CENTCOMは声明で、「フーシ派が無人潜水機を使ったのは昨年10月23日に攻撃が始まって以来初めてであり、この海域で活動する米海軍と商船の脅威になると判断したため、攻撃した」と述べた。

フーシ派はこの空爆に関するコメントを出していない。

イラン政府の支援を受けるフーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海やアデン湾の船舶を攻撃し続けると宣言している。

フーシ派は当初、イスラエルに関連する船舶を狙うと表明していたが、その後、標的を米国とイギリスの船舶に拡大した。

米英両軍はフーシ派の拠点を複数回空爆している。

フーシ派は17日、イギリス船籍の石油タンカーをミサイルで攻撃したと主張。米当局はインド行きの原油を積んだパナマ船籍のタンカーであると特定した。

紅海の治安悪化により、大手海運会社はこの航路を放棄し、アフリカ南部喜望峰ルートに切り替えている。

その結果、コストが上昇し、世界的なインフレに拍車をかけると同時に、紅海につながるスエズ運河を管理するエジプト政府の収益に影響が出ている。

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