米イスラエル攻撃、イランで恐怖と混乱拡大、国外に逃げ出す人も
首都テヘランやタブリーズ、イスファハンなど複数都市で煙が立ち上り、長い列を作った車両が燃料を求めて並ぶなど、住民の不安が高まっている。
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米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃が同国各地で広範な恐怖と混乱を引き起こしている。2月28日早朝、両国が開始した一連の攻撃で爆発音が聞こえ、首都テヘランやタブリーズ、イスファハンなど複数都市で煙が立ち上り、長い列を作った車両が燃料を求めて並ぶなど、住民の不安が高まっている。多くのイラン人が安全な場所を求めて都市を離れようとしているようだ。
テヘランでは爆発で建物が揺れ、住民が子どもを学校から急いで連れ帰る場面も見られた。北部タブリーズ在住の母親はロイター通信の取材に対し、「恐ろしくて子どもたちが震えている。ここにはもういられない」と語った。政府はさらなる攻撃が予想されるとして、学校と大学の閉鎖を発表し、可能であれば他都市への移動を促した。
攻撃はトランプ(Donald Trump)米大統領とイスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が許可したもので、米側はこれを「Operation Epic Fury(エピック・フューリー作戦)」と名付けた。トランプ氏はSNSへの声明で、イランが核兵器を保有することを許容せず、米国の安全保障への脅威を排除するとともに、イラン国民に体制転覆の機会を提供すると説明した。
一方で、イラン政府は今回の攻撃を糾弾し、最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師や政府高官の安否について情報が錯綜する中、当局者は国外脱出への恐怖感を隠さない。テヘラン在住の市民は「核交渉がうまくいっていると言われていたのに、結局また騙された」と語った。
攻撃開始直後、国内では現金や燃料、食料を求める市民が銀行やガソリンスタンドに殺到し、ATMから現金を引き出せない地域もあったとの報告がある。中部地域の市民は家族と国境に向かう計画を語り、「もし国境が開いていれば、トルコのイスタンブールへ飛びたい」と述べた。
市民の反応は一様ではなく、ある男性は「この体制を敵視してきたが、外国勢力による攻撃は望まない」と述べ、外国の軍事介入への警戒感を示した。隣国イラクや湾岸諸国も地域情勢の不安定化を懸念し、空域管理の見直しや国民保護措置を講じる動きが出ている。
今回の攻撃は先週スイス・ジェネーブで行われた米イラン核交渉が合意に至らなかった直後に発生し、外交的緊張の高まりと地域の安全保障に重大な影響を与える可能性がある。国際社会からは即時の停戦と外交的解決を求める声が上がる一方で、事態は依然として流動的である。
