SHARE:

米軍、シリアのISIS拠点を空爆=CENTCOM

米中央軍(CENTCOM)の声明によると、5回の空爆でISISの通信施設や兵站拠点、武器貯蔵施設など複数の重要施設を標的とし、精密誘導兵器約50発を用いて破壊したという。
2026年1月10日/米中央軍(CENTCOM)のF15E戦闘機(CENTCOM/ABCニュース)

米国防総省は4日、シリア国内のイスラム国(ISIS)に対する空爆を1月27日から2月2日にかけて実施したと発表した。米中央軍(CENTCOM)の声明によると、5回の空爆でISISの通信施設や兵站拠点、武器貯蔵施設など複数の重要施設を標的とし、精密誘導兵器約50発を用いて破壊したという。これらの軍事行動はISISの勢力再興を阻止し、地域の安全保障を維持するための継続的な取り組みの一環である。

CENTCOMのクーパー(Brad Cooper)海軍大将は声明で、「これらの目標を攻撃することは、シリアにおけるISISの持続的な敗北を確実にするという我々の決意を示すものであり、同盟国や協力勢力と連携して行動することで、米国と地域、全世界の安全が高まる」と述べた。今回の攻撃は固定翼機、回転翼機、ドローンを組み合わせた作戦で、ISISが再び攻勢に転じることを防ぐ狙いがあるとした。

CENTCOMは空爆による死傷者数やISIS側の被害に関する詳細は公表していない。現地の監視団体など一部の報道は数人の戦闘員が殺害された可能性を示唆しているが、公式な確認はない。報道機関の過去の報告では、米軍による類似作戦でISISの戦闘員が死亡したと伝えられており、今回も同様の成果を上げたとみられる。

今回の空爆は米軍が2025年12月に開始した対ISIS作戦「ホークアイ・ストライク(Operation Hawkeye Strike)」の一部と見られている。この作戦は昨年12月13日に中部パルミラ周辺で発生したISIS関連の襲撃で米兵2人と米国人通訳1人が死亡した事件を受けて強化されたものだ。この攻撃を契機に米軍はISISの活動拠点を標的にした一連の軍事行動を展開してきた。

シリアでは長年にわたり内戦が続き、複数の勢力が混在する中でISISは一時的に勢力を弱めたものの、依然として断片的な拠点や支持基盤を維持しているとされる。米軍はクルド人自治区の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」や他の勢力と連携しながら、ISISを封じ込めるための作戦を継続している。

米国は中東地域全体の安全保障を巡る緊張が高まる中で、シリア以外でも湾岸地域を含む複数の外交・軍事課題に直面している。米国とイランは今週、オマーン・マスカットで協議を行う予定であり、同地域での緊張緩和と核問題などが議題に上がる見通しだ。

米軍の対ISIS作戦は地上部隊と空爆を組み合わせた長期的な取り組みで、ISの残存勢力を根絶するための国際的な連携と情報共有が重要な要素となっている。今回の攻撃はそうした方針を反映した最新の作戦行動だと位置付けられている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします