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米ユニバーサル・スタジオ、サウジアラビアにテーマパーク建設へ

サウジは近年、原油依存から脱却し経済を多角化する「ビジョン2030」を掲げ、観光やエンターテインメント分野への投資を拡大している。
ユニバーサル・スタジオのロゴ(Getty Images)

米メディア大手コムキャスト傘下のユニバーサル・スタジオがサウジアラビアに新たなテーマパークを建設する計画の初期段階にある。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が12月19日付で報じた。関係者の話として伝えられ、テーマパーク建設に向けたコンセプト作業が開始されているという。

計画は政府系の資金提供団体がライセンス契約の一環として出資する可能性があるとされる。

報道によると、コムキャストのCEOが11月にサウジを訪れ、投資会議に参加するとともにリヤド近郊で進む大規模エンターテインメント・スポーツ複合開発「キディヤ(Qiddiya)」を視察した。この動きは、同国が推進する観光・娯楽産業の拡大戦略と軌を一にするものとの見方がある。

サウジは近年、原油依存から脱却し経済を多角化する「ビジョン2030」を掲げ、観光やエンターテインメント分野への投資を拡大している。キディヤはその中核プロジェクトの一つで、複数のテーマパークやスポーツ施設、文化施設を備えた大規模レジャー拠点として計画されており、外資系企業の参入も進んでいる。今回のユニバーサル・スタジオの計画もこうした政策の枠内で進行している可能性がある。

今回報じられた新テーマパークの規模や建設場所、開業時期、投資総額などの具体的な詳細は明らかになっておらず、ユニバーサル・スタジオ側およびコムキャスト側から公式のコメントは発表されていない。また、政府系出資団体の関与が確定しているかどうかも不明であり、関係者以外の情報は乏しい状況だ。

しかし、中東地域では既に複数の大型テーマパーク計画が進んでおり、アブダビではウォルト・ディズニー・カンパニーが新たなリゾート施設を発表するなど、国際的なレジャー企業の進出競争が激化している。こうした動きの背景には、観光客誘致による経済効果への期待があるものとみられる。

サウジ政府は近年、スポーツイベント誘致や国際的な文化・エンターテインメント施設の整備を積極的に進めてきた。これにより、2020年代後半から2030年代にかけて地域内の観光インフラが大きく変貌する可能性があると分析されている。また、テーマパークの誘致・建設は同国民の娯楽需要に応えるだけでなく、世界各地からの来訪者を対象とした新たな観光資源として位置付けられている。

報道では、ユニバーサル・スタジオがどのフランチャイズを新パークに採用するかについても具体的な言及はないが、同社は過去に「ジュラシック・パーク」や「ハリー・ポッター」など世界的に人気の高いブランドをテーマにしたアトラクションを展開しており、こうした人気コンテンツが計画に含まれる可能性も指摘されている。

今後、詳細が明らかになれば、サウジの観光戦略や国際的テーマパーク市場への影響がさらに注目される見込みだ。

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