◎接種期間は9月1~9日まで。1日当たり8時間行われている。
国連児童基金(ユニセフ)は4日、パレスチナ・ガザ地区におけるポリオワクチン接種キャンペーンが順調に進み、これまでに目標を上回る18万9000人の子供がワクチンを接種したと明らかにした。
それによると、今週、500以上のチームがガザ中心部で活動したという。
ポリオは脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、5歳以下の児童がかかることが多く、麻痺などを引き起こし、死に至ることもある。
死亡率はワクチン未接種の小児で2~5%、成人は15~30%、妊婦はさらに高いと推定されている。
国連は10歳未満の子供、推定64万人にワクチンを接種するという目標を掲げている。
接種期間は9月1~9日まで。1日当たり8時間行われている。
ユニセフによると、イスラエルとイスラム組織ハマスはこのキャンペーンに理解を示し、戦闘休止を約束した中部地域で戦闘は確認されなかったという。
ユニセフはこのキャンペーンを被害の大きい北部と南部で同時に行いたいと考えている。
専門家たちは以前から、100万人以上が一斉に避難を余儀なくされ、その後も数十万人が大移動を繰り返し、飢餓が蔓延しているエリアでの感染症の蔓延を警告してきた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は4万800人超。100万人以上が水、電気、ガス、トイレのない粗末なテントキャンプに押し込められている。