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▽イエメン内戦は世界最悪の人道危機に発展。この11年で15~16万人が死亡、最大2000万人が飢餓に直面している。
イエメン、首都サヌア、親イラン武装組織フーシ派の少年兵(ロイター通信)

国連は10日、イエメン親イラン武装組織フーシ派が8人の国連職員を拘束したため、同国内での人道支援活動を中断したと明らかにした。

国連は声明で、フーシ派による職員への攻撃が相次いでいると非難。職員の安全を保証するよう求め、「支援の一時停止は世界最悪の人道危機に拍車をかける恐れがある」と警告した。

フーシ派はこの数カ月、国連、援助団体、市民グループの関係者などを数十人拘束してきた。

国連は先月と昨年6月にもフーシ派が国籍の国連職員を拘束したと明らかにしていた。全員イエメン国籍とみられる。

フーシ派は国連の決定に関するコメントを出していない。

国連は声明の中で、「この活動中断はフーシ派に対し、恣意的に拘束された国連職員の解放を求め、さらにフーシ派が支配する地域における人道支援活動の条件が整っていることを確認するものである」とした。

それによると、拘束された国連職員の中にはイエメン北部のサウジアラビア国境沿いで活動していた6人が含まれているという。

国連は先月末、フーシ派支配地域への渡航を停止した。

イエメン内戦は世界最悪の人道危機に発展。この11年で15~16万人が死亡、最大2000万人が飢餓に直面している。

首都サヌアを含む同国の大部分を支配するフーシ派は2014年、政府を亡命に追い込み、サウジ連合軍との全面戦争を開始した。

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