イエメン・フーシ派が国連職員解放、国連報道官が発表
イエメンでは10年に及ぶ内戦により食糧供給が混乱。世界最大級の人道支援活動が展開されてきた。
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国連のデュジャリック(Stephane Dujarric)報道官は8日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が最近拘束した国連職員を解放したと明らかにした。
デュジャリック氏は声明で、「イエメンで最も脆弱な立場にある人々を支援している国連職員及び人道支援従事者全員を、即時かつ無条件で解放するよう引き続き強く要請する」と述べた。
デュジャリック氏は6日、フーシ派が国連職員9人を拘束したと発表していた。いつどこで拘束されたかは明らかにしていない。
デュジャリック氏は「53人の国連職員が依然としてフーシ派に拘束されている」と述べた。
イスラエル軍は8月28日、イエメンの首都サヌアを空爆。フーシ政権の首相であるラハウィ(Ahmad Ghaleb al-Rahwi)氏ら幹部12人を殺害した。
フーシ派はこの空爆から3日後、サヌアの国連事務所を襲撃し、少なくとも18人の国連職員を拘束した。
フーシ派は国連がイスラエルのスパイ活動を黙認していると主張している。
イエメンでは10年に及ぶ内戦により食糧供給が混乱。世界最大級の人道支援活動が展開されてきた。国連世界食糧計画(WFP)によると、2023年には人口の47%に当たる1530万人に支援を提供した。