タリバン暫定政権、服装規定違反で女性逮捕、国連が懸念表明
タリバンは2022年5月、女性にブルカ(全身を覆うイスラム教のベール)の着用を命じる政令を出した。
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国連は21日、アフガニスタンのタリバン暫定政権が服装規定に違反したとして複数の女性と少女を逮捕したことに深刻な懸念を表明した。
タリバンは2022年5月、女性にブルカ(全身を覆うイスラム教のベール)の着用を命じる政令を出した。
21年に権力を奪還したタリバンは女性の服装や公共の場での行動などを厳しく制限している。
アフガンの国連ミッションは声明で、7月16日から19日にかけて、首都カブールで「多数の」女性と少女が逮捕されたことに深刻な懸念を表明した。
当局は女性たちが服装規定を無視したと主張している。
国連は声明の中で、「これらの事例は女性と少女をさらに孤立させ、恐怖を助長し、公衆の信頼を損なうものとなる」と述べたが、逮捕された女性の数や年齢、拘束場所などの詳細は明らかにしなかった。
タリバンはコメントを出していない。
ロシア政府は今月初め、タリバンを世界で初めて正式に承認した。
タリバンは21年8月の政変で共和国政府を打倒。それ以来、タリバンをアフガンの正当な政府と認めた国はなかった。
欧米諸国はタリバンが基本的人権、特に女性の人権を侵害しているとして、それを是正しない限り承認することはないとしている。
ロシアは2003年にタリバンをテロ組織に指定。今年4月に解除していた。