◎この乱闘騒ぎは13カ国からなる黒海経済協力機構(BSEC)の会場で発生した。
トルコの首都アンカラで5日、ウクライナ政府関係者がロシアの役人を殴った。
3カ国と国連は5月18日に期限を迎える黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意の延長について協議している。
ソーシャルメディアで共有された動画にはウクライナの国旗を掲げる交渉団のひとり(国会議員)とロシアの役人がもみ合いになるところが映っていた。
この議員は自身のフェイスブックにこう書いている。「我々の旗に手を出すな。ウクライナに手を出すな。ロシアの汚物め!」
この議員は黒海経済協力機構(BSEC)の会場でウクライナの国旗を掲げ、ロシアの代表はそれに憤慨し、奪い取ろうとしたようだ。
動画には議員が国旗を奪い返し、ロシア代表の顔を突き飛ばすところが映っていた。別の男性が「お願いだから、喧嘩はやめて」と懇願する。議員はこう答えている。「これは我々の旗だ。私たちはこの旗のために戦うんだ」
この乱闘騒ぎは13カ国からなるBSECの会場で発生した。ウクライナ、ロシア、トルコ、国連による輸出合意延長交渉は明日行われる予定だ。
昨年7月に結ばれたこの合意により、ウクライナ産穀物数百万トンが黒海を通じて輸送された。
ウクライナの代表団はロシア代表の演説を妨害し、演壇の近くで国旗を振り回した。
トルコ国会のシェントップ(Mustafa Sentop)議長は自身のツイッターアカウントに声明を投稿。「ウクライナ代表団の一部のメンバーによる挑発的な行動を非難する」と書き込んだ。