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▽フィダン外相は首都アンカラの記者団に対し、「シリア暫定政府がテロ組織の維持を認めないと確信している」と語った。
シリア、クルド人民防衛部隊(YPG)の戦闘員(Getty Images)

トルコのフィダン(Hakan Fidan)外相は6日、シリアのクルド人自治区で活動するクルド系組織が一掃されるのは時間の問題であり、その活動を維持することは許さないと警告した。

米政府の支援を受けるクルド人自治区の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」は昨年末、シリア北部のトルコ国境付近の領土を奪還するため、トルコ政府が支援する「シリア国民軍(SNA)」に対する反攻を開始した。

SDFは米の支援を受け、シリアにおけるイスラム国(ISIS)との戦いで主導的な役割を果たしてきた。その先頭に立つのは「クルド人民防衛部隊(YPG)」で、トルコ政府はこれをテロ組織に指定している「クルド労働者党(PKK)」の同盟組織とみなしている。

フィダン氏は首都アンカラの記者団に対し、「シリア暫定政府がテロ組織の維持を認めないと確信している」と語った。

またフィダン氏は「PKKとYPGが排除されるのは時間の問題だと考えている」と述べ、米政府によるSDFへの支援にくぎを刺した。

「もしあなた(西側)がこの地域で異なる目的を持ち、PKKを強化する口実としてYPGを利用するのであれば、許さない...」

トルコはNATOの同盟国である米国によるSDFへの支援に長い間腹を立ててきた。

米政府はISISとの戦いで先頭に立ち、ISISの戦闘員が収容されている刑務所やキャンプを管理しているSDFを極めて重要な存在と見てきた。

シリア暫定政府を率いるジャウラニ(Abu Mohammad Al-Julani、本名アフマド・シャラ)氏は5日、地元テレビ局のインタビューで、「クルド人主導の部隊は国軍に統合されるべきだと考えている」と語った。

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