◎容疑者はロシア人とみられ、身分証明書を偽造してアックユ原子力発電所で働いていた。
トルコ警察が同国南部で建設中の原子力発電所で働いていたイスラム国(ISIS)の構成員を逮捕した。地元メディアが13日に報じた。
それによると、容疑者はロシア人とみられ、身分証明書を偽造してアックユ原子力発電所で働いていたという。
この原発は地中海沿いに位置し、ロシアの国営原子力企業ロスアトムが工事を請け負っている。昨年4月に落成し、来年には発電を開始する予定だ。
警察は容疑者の身元と認否を明らかにしていない。
ISISとその関連組織は2017年のイスタンブール・ナイトクラブ襲撃(39人死亡)などに関与したとして、トルコ国内でテロ組織に指定されている。
イスタンブールの教会で先月発生した銃撃事件(男性1人死亡)もISISによるものとされ、実行犯2人を含む数十人が逮捕されている。
内務省は先週、ISISとの関係が疑われる147人を過去数週間の一斉摘発で検挙したと明らかにしていた。