トルコ議会委員会、PKKとの和平に関する作業を開始

51人の委員で構成されるこの委員会は主要政党の議員で構成され、和平プロセスを推進するための法的・政治的改革を任されている。
クルド労働者党(PKK)の支持者(Getty Images)

トルコの議会委員会は5日、イラク北部に拠点を置く「クルド労働者党(PKK)」との和平に関する会合を開き、数十年に及ぶ反乱終結に向けた重要な一歩を踏み出した。

51人の委員で構成されるこの委員会は主要政党の議員で構成され、和平プロセスを推進するための法的・政治的改革を任されている。

PKKは5月、新たな和平構想の一環として、解散および武装解除を宣言。先月からイラク北部スレイマニヤで武装解除を開始した。

議会議長は開会挨拶で、委員会の設立を「歴史的な転換点」と表現した。

委員会は5日に今後の進め方などを決定する見込みである。

オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。

トルコ、米国、EUがPKKをテロ組織に指定している。

PKKの創設メンバーであるアブドラ・オカラン(Abdullah Ocalan、76歳)受刑者は先月初め、党員に対し、政府との和平プロセスを進めるよう改めて呼びかけた。

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