トルコ外相、ガザ地区ハマスと停戦努力について協議
ハマスはイスラエル軍の完全撤退を求めている。
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トルコのフィダン(Hakan Fidan)外相は29日、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの幹部と電話会談を行い、停戦実現に向けた継続的な取り組みについて協議したと明らかにした。
ロイター通信は情報筋の話しとして、フィダン氏はカタールのムハンマド(Sheikh Mohammed bin Abdulrahman bin Jassim Al Thani)首相とも電話会談を行い、ガザの情勢について協議したと報じている。
米ホワイトハウスは29日、イスラエル政府がガザ地区の紛争に関する米国の停戦案を受け入れたと明らかにした。
ハマスは米国の案を検討中としながらも、その条件はハマス側の要求を満たしていないと指摘している。
イスラエルメディアもネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相がトランプ米政権のウィトコフ(Steve Witkoff)中東担当特使が示した停戦案を受け入れたと報じている。
それによると、ウィトコフ氏が示した案には「60日間の停戦」と、ガザ地区への「人道支援物資の搬入拡大」が含まれているという。
ハマスはイスラエル軍の完全撤退を求めている。
イスラエルは3月2日にガザ国境を封鎖。それ以来、物資の搬入はほぼ滞っている。
この結果、地区内のパン屋は全て閉鎖。負傷者の治療に必要な医薬品の大半が枯渇する事態となっている。国連は未曽有の大飢饉が迫っているとして、イスラエルに封鎖を解除するよう何度も呼びかけてきた。