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トルコ大統領夫人がメラニア・トランプ氏に書簡、ガザについて発言するよう要請

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は233日午後の時点で6万2111人、負傷者は15万7905人となっている。
メラニア・トランプ米大統領夫人とトルコのエミネ・エルドアン大統領夫人(Getty Images)

トルコのエミネ・エルドアン(Emine Erdogan)大統領夫人が米国のメラニア・トランプ(Melania Trump)大統領夫人に書簡を送り、イスラエル首相と連絡を取り、パレスチナ・ガザ地区の窮状について懸念を伝えるよう要請した。トルコ当局が23日、明らかにした。

それによると、エミネ氏は今月初めにメラニア氏がウクライナとロシアの子供たちについてプーチン(Vladimir Putin)露大統領に書簡を送り懸念を伝えたことに触発され、ガザ地区の危機的な現状についてもイスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に伝えるよう求めたという。

エミネ氏は書簡の中で、「648人のウクライナの子供たちに対してあなたが示した重要な感性は、ガザにも及ぶと私は確信しています」と述べている。

ホワイトハウスはこの件に関するコメントを出していない。

エミネ氏は「現在、世界がガザの危機的な現状を認識し、パレスチナ国家の承認がグローバルな意志となったこの時代。ガザのためのあなたの呼びかけは、パレスチナ人民に対する歴史的な責任を果たすものとなるでしょう」と付け加えた。

国連機関、政府、援助団体などが参加する「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」は22日、ガザ北部ガザ市で飢饉が発生していると宣言した。

IPCがガザ地区で飢饉が発生していると宣言したのは初めて。「人為的に飢饉が引き起こされている」と指摘し、即時停戦と国境開放を呼びかけた。

IPCはガザ市の飢饉の段階を「フェーズ5」と判断。フェーズ3は危機レベルの飢餓と定義され、フェーズ4は緊急事態、フェーズ5は大災害または飢饉とみなされる。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は233日午後の時点で6万2111人、負傷者は15万7905人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

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