トルコ裁判所、イスタンブール市長に実刑判決、侮辱罪
イマモール氏は3月23日からイスタンブール西部の刑務所に収監されている。
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トルコ・イスタンブールの裁判所は16日、イマモール(Ekrem Imamoglu)市長に対し、公職者への侮辱と脅迫の罪で禁固1年8カ月の実刑判決を言い渡した。
現地メディアによると、イマモール氏の弁護士は控訴する意向を示しているという。
イマモール氏の弁護団は声明で、「この裁判自体が違法であり、受け入れられない」と主張した。
イスタンブールでは3月にイマモール氏が逮捕されて以来、エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と与党・公正発展党(AKP)に抗議する小規模な抗議デモが続いている。
イマモール氏は3月23日からイスタンブール西部の刑務所に収監されている。
イマモール氏は1月20日にイスタンブールの首席検察官を批判。「政治的な動機に基づき、調査を通じて野党関係者を標的にしている」と発言していた。
イスタンブール地裁は首席検察官を侮辱・脅迫した罪で有罪としたが、市民を煽り、首席検察官を襲撃させる意図で発言したという検察の主張は退けた。
イマモール氏はこの告発を含む複数の容疑に直面している。
いずれかの事件で有罪判決が確定すれば、イマモール氏は公民権を剥奪されることになる。
野党・共和人民党(CHP)はエルドアン氏とAKPがライバルを排除するために捜査機関を利用したと主張。イマモール氏を解放するよう求めている。
CHPは2028大統領選の候補にイマモール氏を選ぶ予定であった。
地元メディアの最新の世論調査によると、イマモール氏の支持率は逮捕後もエルドアン氏を上回っている。
イスタンブール地裁は全ての裁判が終わるまでイマモール氏を勾留するよう命じている。
イマモール氏の逮捕以来、CHPが多数派を占める自治体の職員や首長など100人以上が逮捕された。