▽沿岸警備隊は現地時間午前4時頃に遭難信号を受信、救助隊を派遣した。
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トルコの沿岸警備隊がエーゲ海で移民とみられる6人の遺体を収容した。内務省が19日、明らかにした。
それによると、沿岸警備隊は沿岸都市イズミル近くのセルチュク沖で移民船を発見、20人を救助し、さらにそのすぐ近くで7人を海から引き上げたという。
国営アナトリア通信は当局者の話しとして、「6人の遺体は27人が救助された現場から数キロ離れた場所で見つかった」と伝えている。
トルコから西欧を目指す移民の多くが船でギリシャに向かう。救助された27人がどこから出航したかは明らかになっていない。
ギリシャのサモス島はセルチュクのすぐ沖合に位置する。
トルコ内務省によると、沿岸警備隊は現地時間午前4時頃に遭難信号を受信、救助隊を派遣した。
同省が提供した映像には救助隊員が救命胴衣を投げたり、子供たちを巡視艇に乗せる様子が映っていた。
移民たちの身元や国籍は明らかになっていない。内務省によると、人身売買の疑いで1人が拘留され、尋問を受けている。
ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。
その多くがトルコ沿岸からギリシャの島々へボートで横断を試みる。
ギリシャ当局は中東の紛争が移民の急増をまねていると指摘。昨年拘束した不法移民は6万人を超え、23年比で50%近く増加した。最も多かったのはシリア人であった。