◎国営アナトリア通信によると、殺害されたのは52歳の男性。
トルコ・イスタンブールのローマ・カトリック教会で武装した2人組が発砲し、1人が死亡した。内務省が28日、明らかにした。
それによると、事件はイスタンブール中心部の地区の教会で現地時間午前11時40分頃に発生。覆面をかぶった2人組が日曜礼拝に参加していた市民に向けて発砲したという。
内務省の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「正体不明の襲撃者が発砲し、現場から逃走した」と書き込んだ。
銃の種類や負傷者の有無は明らかにされていない。
国営アナトリア通信によると、殺害されたのは52歳の男性。
内務省はこれを「テロ」と非難し、警察が2人組を追跡していると述べた。教会とその周辺には規制線が張られている。
ソーシャルメディアで拡散した動画には襲撃の瞬間が映っていた。覆面をした2人が教会に入り発砲、何も取らずに立ち去った。
アナトリア通信は関係者の話しとして、「襲撃者は2発発砲した後、銃が詰まったと言い、逃走した」と伝えている。
この礼拝にはポーランド領事館の職員とその家族も出席していた。
エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は声明で「地区の首長と教会の司祭に電話をかけ、哀悼の意を表した」と明らかにした。
イスタンブールのイマモール(Ekrem Imamoglu)市長も弔意を示し、少数派であるキリスト教徒への連帯を表明した。
トルコにおけるキリスト教徒の割合は0.2~0.5%と推定されている。