トルコ中央銀行、政策金利据え置き、緊縮政策を維持
中銀のややタカ派的な政策は今夏に再開が予想される利下げ前の政策休止期間を事実上延長するものである。
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トルコ中央銀行は19日、市場の予想通り、政策金利を46%で据え置き、金利帯の上限を49%に維持した。
中銀のややタカ派的な政策は今夏に再開が予想される利下げ前の政策休止期間を事実上延長するものである。
中銀の金融政策委員会は声明で、「価格安定が持続的なインフレの低下を通じて達成されるまで、緊縮的な金融政策を維持する」という過去の立場を繰り返した。
また中銀は「インフレは低下の兆候を見せており、先行指標はこの低下が続くことを示している」と付け加えた。
さらに、「25年第2四半期(4~6月)のデータは国内需要の鈍化を示している」と強調した。
中銀は4月、政策金利を3.5%引き上げ、頑固なインフレ、イスタンブール市長の逮捕に伴う金融不安、トランプ関税の余波に直面する中、3ヶ月続いた利下げを停止。1週間物レポ金利を46%、貸出金利を49%に設定した。
中銀のカラハン(Fatih Karahan)総裁は先月末、年末のインフレ率見通しを24%に据え置いた。
5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比35.40%増。4月は37.86%、3月は38.1%、2月は39.05%であった。