◎オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。
トルコ政府は25日、イラク北部のクルド人自治区に拠点を置く武装勢力との戦闘で陸軍兵士12人が死亡したことを受け、イラクとシリアへの空爆を強化した。
トルコ国防省は声明で、「シリアとイラクに拠点を置くクルド人テロ組織の拠点を空爆し、少なくとも26人を殺害した」と明らかにした。
イギリスのNGOシリア人権監視団夜によると、トルコ軍の空爆で女性を含む民間人少なくとも8人が死亡、12人が負傷したという。
イラクの被害状況は明らかになっておらず、クルド自治政府は今のところコメントを出していない。
シリア人権監視団によると、トルコ軍は今年、シリア北東部のクルド人自治区を少なくとも128回空爆し、94人が死亡したという。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。
トルコはテロ組織に指定しているクルド労働者党(PKK)やその関連組織を数えきれないほど空爆してきた。
トルコ国防省は23日、イラク北部のクルド人自治区に拠点を置く武装勢力との戦闘で23日に陸軍兵士6人が、22日にも6人が死亡したと明らかにしていた。