◎トルコ人とアゼルバイジャン人はチュルク語系民族であり、強い絆で結ばれている。
2023年6月13日/アゼルバイジャン、首都バクー、アリエフ大統領(右)とトルコのエルドアン大統領(Turkish Presidency/AP通信)

トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は13日、訪問先のアゼルバイジャンでアリエフ(Ilham Aliyev)大統領と会談し、係争地ナゴルノカラバフに領事館を開設する用意があると表明した。

トルコ国営アナトリア通信によると、エルドアン氏は首脳会談に先立ち、アリエフ氏に対し、「あなたが望むのであれば、我々はシュシャ(ナゴルノカラバフの都市)に領事館を開設する用意がある」と述べたという。

ナゴルノカラバフはアゼルの領土とみなされているが、1994年に終結した分離戦争以来、アルメニア政府の支援を受ける分離主義勢力の管理下に置かれ、住民の大半はアルメニア人で構成されていた。

この地域で2020年に勃発した紛争では両軍合わせて6000人以上が死亡、数千人が負傷したと報告されている。

両国は2020年11月、ロシアの仲介で停戦に合意した。アゼルはシュシャを含むナゴルノカラバフの大部分を奪還。アルメニア人は土地を追われた。

シュシャは同地域の主要都市ステパナケルトに近い高台に位置する戦略的に重要な都市である。

トルコはナゴルノカラバフをめぐる紛争でアゼルを積極的に支援してきた。

トルコ人とアゼルバイジャン人はチュルク語系民族であり、強い絆で結ばれている。

エルドアン氏は12日に北キプロス・トルコ共和国(通称北キプロス)を訪問し、首脳らと会談した。北キプロスはトルコ軍の支援を受けて1983年にキプロスからの独立を宣言したが、国際社会はこれを認めていない。

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