SHARE:

トルコ、中国東方電気集団と風力発電建設計画について協議

トルコの電力設備は水力、火力、再生可能エネルギーを取り入れた構成となっている。
トルコ、イスタンブール郊外の送電鉄塔(Getty Images)

トルコのバイラクタル(Alparslan Bayraktar)エネルギー相は9月30日、中国東方電気集団と年間2ギガワットの生産能力を持つ風力タービン施設を約2億5000万ドルで建設する計画について協議したと明らかにした。

バイラクタル氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「アンカラで東方電気の幹部と包括的な会合を開催した」と述べ、「トルコは2035年までに風力・太陽光発電の設備容量を120ギガワットに拡大する目標を掲げている」と付け加えた。

またバイラクタル氏は「この容量を達成すると同時に、国内の風力とソーラーの生産能力も高めたい」とし、同計画がこの目標の達成に寄与すると強調した。

トルコの電力設備は水力、火力、再生可能エネルギーを取り入れた構成となっている。国内の電力供給の大部分は火力発電が占めており、特に石炭と天然ガスを利用した発電が多い。ただし、近年はエネルギー自給率向上と環境負荷の軽減を目的に、再生可能エネルギーの導入が進んでいる。

水力発電は古くから利用されており、アタチュルクダムをはじめとする大規模ダムが発電の一翼を担っている。風力発電や太陽光発電の導入も加速しており、政府は再生可能エネルギーの比率をさらに高める方針を掲げている。

送電網は国営企業TEİAŞ(テイアシュ)が管理しており、トルコ全土に電力を安定供給している。また、欧州の電力網と接続されており、電力の輸出入も行われている。エネルギー需要の増加に伴い、新たな発電所の建設や送電インフラの近代化が進められている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします