トルコ最大野党CHPが抗議デモ呼びかけ、当局の弾圧続く中

CHPは数ヶ月にわたる弾圧の標的となっており、数百人の党員が拘束されている。

トルコの最大野党・共和人民党（CHP）は7日、同党のイスタンブール本部事務所周辺に警察がバリケードを設置したことを受け、市民と住民に対し、抗議デモに参加するよう呼びかけた。

CHPは数ヶ月にわたる弾圧の標的となっており、数百人の党員が拘束されている。

その中にはエルドアン（Recep Tayyip Erdogan）大統領の最大のライバルであるイスタンブールのイマモール（Ekrem Imamoglu）市長も含まれている。

捜査当局はCHPの党員、区長や市役所の職員など、数百人を拘束。様々な罪で起訴している。

CHPは全ての告発を否定。エルドアン政権が司法を利用して選挙上の脅威を排除し、野党を弱体化させようとしていると主張している。

イスタンブール地裁は先週、2023年の党大会における不正疑惑を理由に、CHPのイスタンブール県代表の解任を命じた。

CHPはこの決定に反発。裁判所がエルドアン政権の弾圧に加担したと非難し、支持者にデモ行進や集会を開くよう呼びかけた。

トルコの主要都市では3月にイマモール氏が逮捕されて以来、エルドアン氏と与党・公正発展党（AKP）に抗議する小規模な抗議デモが続いている。

イマモール氏は3月23日からイスタンブール西部の刑務所に収監されている。

CHPはエルドアン氏とAKPがライバルを排除するために捜査機関を利用したと主張。イマモール氏を解放するよう求めてきた。

CHPは2028大統領選の候補にイマモール氏を選ぶ予定であった。

現地メディアによると、CHPは8日に全国各地で抗議デモを行う予定。イェルリカヤ（Ali Yerlikaya）内相は7日、X（旧ツイッター）への投稿で、「公序良俗を乱す行為は絶対に許さない」と警告した。